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ちゃーりーとちょこっとレーティング工場

20代サラリーマンのまったり株式投資記録です

市場平均に勝つということ


こんにちは、お麩パンです。


昨日は寒かったですね。
私のポートフォリオもだいぶ冷え込んでおりました。
………………………ちーん。


さて、今日は市場平均について書きたいと思います。

結論から言うと、「ごく少数の投資巧者がいることは確かだが、ほとんどの個人投資家にとって市場平均に勝つことは難しい」という意見に私は賛成しています。


投資のプロですら市場平均に打ち勝つのは難しいということは周知のことでしょう。
そのことから、個人投資家が市場平均に勝つのは不可能に近いと言われていますね。

このことに多くの個人投資家は見て見ぬふりをしていると思います。
事実として個人投資家は市場平均に及んでいない、にもかかわらずです。

以下のような調査結果があります。

f:id:ohnum:20151103120351p:plain

図(*1)は、2012年11月末から2013年1月末までの個人投資家の運用利回りの比率です。
この期間のTOPIX伸び率は20.3%ですが、その20%を超えた人が二割しかいないということになります。

 さらに、期間を続けてとると一層顕著で、アベノミクス前の2010年から2012年の三年間続けて市場平均を上回った投資家はわずか5.7%しかいませんでした(*2)。


このような事実があるにもかかわらず、わたし含めて、多くの個人投資家は市場平均を超えられると思っているわけです。
個人投資家のほとんどは個別銘柄を中心に投資をしているわけで、インデックスファンドをメインにしている人ってなかなか見ませんもんね。
(個人投資家のスタイルの統計資料とかあればどれくらいの割合かみてみたいですね。ご存知の方いらしゃったら教えてください。)


市場平均と投資スタイルに関しては、ベンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』に印象的な一節がありました。


積極的投資家は証券価値に関する知識を相当持っていなければならない。その量たるや、自分の証券取引をひとつの事業として考えるほど必要なのである。この考え方において、受動的、積極的という二つの立場の中間などないし、どちらかへの移行もない。(*3)


積極的投資家とは、市場平均に勝つことを目標に、成長株や割安株を探し出して投資するスタンスをとる投資家のことです。
受動的投資家は、市場平均を目安に、財務状態のよい安定した大企業の株でポートフォリオを組むインデックス投資に近いスタイルです。

ここでグレアムは、個人投資家のどっちつかずなスタンスを非難します。
個人投資家の多くは、積極的投資家と受動的投資家のあいだに自分を位置づけることで、積極的投資から得られる甘い蜜を吸おうとするが、それは無茶だと言っているのです。

個人投資家には、積極的な投資を始めるための時間や精神力がないため、積極的投資家が取り入れるような銘柄を自分で見つけ出して一部だけポートフォリオに組み入れることなどできないというわけです。
あるいは、積極的投資家が選ぶような銘柄に完全に合致していなくても、まあそれっぽいものを選んで受動的なパフォーマンスより多少よくできればいいや、というスタンスは通用しないということですね。

その意味で、積極的投資家と受動的投資家のあいだのスタンスはありえず、個人投資家は受動的投資家に甘んじ、市場平均かそれより控えめなパフォーマンスで満足しなければいけない、とグレアムさんは述べています。

うーむ、もっともな主張ですね。
実際、アベノミクスから株式市場は二倍になりましたが、それ以上のリターンを得ている人はそこまで多くありませんしね。
まして日経レバなんかを買ってたら、それだけで四倍になったわけですし。個別銘柄投資でそれ以上のリターンを得ていた人はそうそういないはずです。


ただ、わたしが一番言いたいのはここでもあるのですが、成功している積極的個人投資家も確かに存在するんですよね。

上の図では、当該期に市場平均を上回った人はわずか20%であることをみました。
ですが一方で、三年連続で平均を上回った人の割合が5.7%も存在しました。

仮に、個人投資家の成績が完全なる運だと仮定すると、三期連続で市場平均を上回る人の割合は0.8%(0.2^3=0.008)しかいないことになります。
にもかかわらず、実際には三期連続平均越えは6%近くるのです。

このことは、市場平均に勝ち続ける積極的投資家がいることを示唆しています。
運で市場を超え続けた人を差し引いても、約5%は投資巧者がいると考えていいと思います。
ざっくりすぎる試算ですし検証もしてないのでツッコミどころは万歳ではありますが。

さらに、この調査ではみえていませんが、連続という縛りを外して累計でみた場合には、市場平均を超えている人はより多い割合でいるはずです。その中にも、運以外の要素で成功している投資家は少ないにしても存在するでしょう。

そうしてみると、市場平均に勝つような運用をする積極的投資家は一割はいるのではないかと思います。


この一割を多いとみるか少ないとみるか。
これが投資スタイルを決めるうえでの分かれ目ですね。


わたしも真剣に投資スタイルを考え直さなければいけません。

 

 
1.日本経済新聞社,「アベノミクスで勝つ個人投資家はここが違う」,

http://www.nikkei.com/money/column/nkmoney_tokushu.aspx?g=DGXNASFK2202D_22052013000000(2015/11/03閲覧)

2.日本経済新聞社,前掲サイト

3.ベンジャミン・グレアム,『賢明なる投資家』,土光篤洋編,パン・ローリング社,p.163


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