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ちゃーりーとちょこっとレーティング工場

20代サラリーマンのまったり株式投資記録です

銘柄研究:【6061】ユニバーサル園芸社

銘柄研究


こんにちは!

今日は久しぶり、第二回目の銘柄研究です。
今回ももう持ってる株についての記事なので、研究というか紹介ですね。

この会社はわかりやすい資料を作ってくれてるので、基本的にそれを引用します。

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●事業内容

ユニバーサル園芸社は1974年創業で、大阪に本社を構えています。

事業の柱は二本、贈答花や生け花、観葉植物、造園関連商品を販売する「園芸関連商品取扱事業」、法人向けに観葉植物を貸し出す「レンタルプランツ事業」です。
それぞれ売上高の34.6%、49.7%を占めています。

f:id:ohnum:20160213115838p:plain (*1)

前者の事業はいわゆるお花屋さんなのでイメージつきやすいですが、後者のレンタルプランツってあんまりなじみないですよね。

商業施設とかオフィスに観葉植物を貸し出している事業です。
この会社を知るまで、そんな事業があるとは思ってませんでした笑

そういえば、この前わたしの会社にも、観葉植物を貸し出しに業者の方がきてくれてました。
たぶんここの人ではないですけど。


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●市場

この会社が対象としている市場の規模はこんな感じです。
(孫引きです。すみません…)

f:id:ohnum:20160213105702p:plain (*2)


「花き小売店」というのがいわゆるお花屋さんのことです。
グラフのホームセンターの部分まで合わせたものが、「花き市場」(植物小売の市場)の全体と考えてもらって大丈夫です。

「園芸関連商品取扱事業」が戦っているのは、この市場です。
ここの市場規模って8000億円もあるんですね。

「レンタルプランツ事業」のターゲットは「リース・レンタル業」の部分になります。
市場規模は小さめで400億円です。

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規模の大きい「花き市場」についてすこし。

この市場の特徴としては、他品目の小売市場に比べて市場シェアが分散されているということが挙げられます。

f:id:ohnum:20160213111900p:plain (*3)

ちょっと古いデータですが、わかりやすくまとまっていているし、シェアの動向としてはこの時点からあまり動いていないのでこれで代用します。


ご覧のとおり、花き市場においては、一般小売店、つまり個人商店が市場シェアの大部分を占めています。
左の表を見ていただくと、切り花市場では一般小売店がシェアの50%を握っています。

右のグラフでは、各店舗形態において、品目間の市場シェアにどう違いがあるかが示されています。
切り花、園芸品は他品目と比べて個人商店がシェアの多くを占めているということがわかります。

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これは、この花き市場が他の市場と比べて未成熟であるからと思っています。

つまり、この市場に注力してビジネスとして儲けようとしている会社があまりないということです。

市場シェアがかなり散らばっていて企業間の対抗度は非常に高いので、確かに一見競争が激しそうです。
ですが、その多くは個人商店。そこからシェアを奪うのは比較的に容易です。

このことは、本とかCDの市場を考えてもらえればわかりやすいかもしれませんね。
ちょっと前までは小さい本屋さんとかCDショップとか割と見かけたと思いますが、最近では大型店舗や通販にとってかわられてあまり見かけなくなっています。

大きな企業がいる市場でシェアが分散している場合だと、そこでシェアを奪うのって極めて難しいんですよね。
企業対企業で相手も強いので、スケールメリットでは勝てないので。
この花き市場みたいにあんまり他社と差別化が効きにくいような市場だとなおさらです。
質での差別化ができないので、価格競争に陥りやすくもなります。

しかし、花き市場には、まだ強い企業がいないため、戦いは企業対個人商店となります。
そのため、単純に店舗出店を加速して、個人商店のシェアを取り込みながらスケールメリットを効かせれば、市場を席巻できる可能性を秘めています。

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●成長戦略

 

いまみたように、花き市場は魅力的な市場だとわたしは考えています。

企業対個人商店という構図が続いている間は、容易に売り上げを伸ばしていけるのではないでしょうか。

ユニバーサル園芸社の成長戦略はこんな感じです。

f:id:ohnum:20160213121938p:plain (*4)

市場の特徴を活かして規模拡大で成長しますといったところですね。

「市場」の項で書いたことも合わせて、社長メッセージがよくまとまっているので、いまさらですが引用します。

現在当社グループが所属する園芸業界は推定規模で1兆円を上回っているものの近年はやや伸び悩みの状況にあります。
また、業界構造的にも市場規模的に大きなシェアを持つ花き小売店市場においては、個人経営の小売店が多くを占め、市場の成熟化と旧来の流通という、他の様々な業界で起きてきた“業界構造変革”の夜明け前にあります。
(・・中略・・)
グループ売上高は、市場規模全体に比べればまだまだ低く、シェア拡大の余地は大きいと考えており、当社グループの強みである厚い内部留保自己資本比率85%超)、“緑のプロフェッショナル”としての技術力、そしてチャレンジ精神、この3つの強みを活かし新たなステージでの成長を目指してまいります。(*5)

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他社との差別化戦略としては一応こんな図も上がってました。


f:id:ohnum:20160213122819p:plain (*6)

横軸と斜め軸がそれぞれ対義語になっているかは疑問ですが、セグメンテーション・ポジショニングの仕方としてはわかりやすいです。

真ん中から右上の四つのブランドがユニバーサル園芸社のものです。

出店加速して規模拡大しつつ、植物専業という会社の特徴を生かして質を高め、高級層にもターゲットを広げますという戦略ですね。

確かに、現状右側のほうに位置するお花屋さんはそこまで多くない気がします。
右側の需要もあるはずなのに今は十分な供給がない状態なので、いい位置づけだと思います。

少なくとも、図の通り、ホームセンターとスーパーからは差別化できるのではないでしょうか。

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●対抗企業


あと気になるのが、この会社と同じような植物販売専業の対抗企業ですね。
問題は、その中でどの企業に投資するかなんですが、ここと対抗している会社って上場企業の中だと実はほかにないんですよね。

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非上場だと、青山フラワーマーケットのパークコーポレーションがありますね。
売上規模的にもユニバーサル園芸社と似てます。

パークコーポレーションの経営力・ブランド力は強いので、首都圏でここに勝つのはなかなか難しいかもしれません。

ただ、さっき述べたように、花き市場自体は競争度がまだ低く、首都圏の店舗数も飽和状態からはほど遠いです。
なので、しばらくは都内への出店でも十分売上を伸ばせると思います。

それにその前に、パークコーポレーションは都内中心で、ユニバーサル園芸社は大阪中心で、各々その地域での伸びしろがまだまだあります。
お互い同じ
地域に出店し合ってシェアの食い合いが始まるとしてもまだ先の話かなーと。

それに、ポジショニング的にもちょっと違いますし。
青山フラワーマーケットはさっきの図上でいうと、左寄りに位置しそうです。
実際、競合しているという認識は持っていないような感じがします。

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上場企業だと、強いて言えば、7555の大田花きがありますが、ここはあくまで卸売で小売はやっていないんですよね。
一応関連会社に小売がありますがかなり小規模です。

会社全体としての規模は大きいので、将来的にここが本格的に小売に入ってきたら結構な強敵にはなりえます。
卸から小売を占めると価格競争力は強くなるので、そうなる怖さもあります。

ただ、現状、その可能性はほぼないかなーと。
いまの経営状態やビジョンからして小売に入っていくことはなさそうです。


あ、3419のアートグリーンは一応競合ですね。胡蝶蘭だけですが小売なので。
ただ、ビジネスモデルが全然違うので、直接対決はないと思います。

 

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●まとめ



まとめると、ユニバーサル園芸社は、対象の市場の競争度が低く、対抗する他社がほぼいないから魅力的だということになります。

もちろん指標的にもいいです。

PER9.04倍、PBR0.73倍です。
PERとPBRは直接比較できる企業がないのでなんともいえないところはありますが、小売業の平均からはだいぶ低いです。
同レベルの成長率の他の小売企業とは比べるまでもない感じです。


配当利回りは1.85%と低いですが、成長性を考えたらまだ気にする必要ないかなーと。
五年前から売上1.5倍、純利益2倍ですし。

また、自己資本比率が85.4%と高いので、出店加速で攻撃的な経営をしても当面は安心できます。

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最後適当な感じでしたが今日はこれで笑
割安さの検証はまたやりたいと思います。

ではでは!


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●参考

1.ユニバーサル園芸社,「2015年6月期決算説明資料」,p.16,http://www.uni-green.co.jp/ir/upload_file/event_01/20150818.pdf(2016/2/13閲覧)
2.ユニバーサル園芸社,前掲サイト,p.11
3.農林水産省,「花き産業振興方針 参考資料:平成22年3月」,p.6,http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/f_kentou/pdf/sanko.pdf(2016/2/13閲覧)
4.ユニバーサル園芸社,前掲サイト,p.15
5.ユニバーサル園芸社,「社長メッセージ」,http://www.uni-green.co.jp/ir/management/management_01.html(2016/2/13閲覧)
6.ユニバーサル園芸社,「2015年6月期決算説明資料」,p.13




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