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ちゃーりーとちょこっとレーティング工場

20代サラリーマンのまったり株式投資記録です

読書記録#9:『投資で一番大切な20の教え』

読書記録(書評)

 

こんにちは!

今日は「読書記録目次」より第九冊目の感想文です。

けふはこちら!

『投資で一番大切な20の教え』,ハワード・マークス(貫井佳子訳),2012,日本経済新聞出版社

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今日も要約はなしで、気になった部分を抜粋して感想を書くという感じにします…!





目次・概要

 

 

目次

第1~4章

 -二次的思考をめぐらす/ 市場の効率性(とその限界)を理解する
 -バリュー投資を行う / 価格と価値の関係性に目を向ける

第5~8章

 -リスクを理解する / リスクを認識する
 -リスクをコントロールする / サイクルに注意を向ける

第9~12章

 -振り子を意識する / 心理的要因の悪影響をかわす
 -逆張りをする / 掘り出し物を見つける

第13~16章

 -我慢強くチャンスを待つ / 無知を知る
 -今どこにいるのかを感じ取る / 運の影響力を認識する

第17~20章

 -ディフェンシブに投資する / 落とし穴を避ける
 -付加価値を生み出す / すべての極意をまとめて実践する



概要・書評

投資での心構えがまとめられた本です。
筆者が設立したファンド、オークツリーの投資哲学が書かれています。

一言でまとめると、「堅固な投資方針に基づいてリスクをコントロールしたうえで、他の投資家と違う見立てをして非効率からリターンを得る」という戦略になると思います。
物事を短絡的(一次的)にとらえずに因果を考えて二次的な思考をすることで市場の非効率をとらえること、リターン-リスクを厳密に管理すること、時流を感じながら無理な投資を控えること、が主な主張かなと。

個人的には、他の投資本に書いてあることのエッセンスが詰め込まれたすごいいい本だと感じてます。
投資本の中では一番オススメです!(二番目は次回紹介する『まぐれ』)

はじめ読んだときはふむふむそうだよなーといった感じでしたが、いろいろな本を読んだ後にあらためて見ると含意が見えてきて、散らばっていた点を線につなげてくれたという感じでした。





参考になった点

 

超過リターン(α)を生み出すためには…?

効率性は法律用語でいうところの「反証を許す推定」(…中略…)である。したがって、効率的ではないと判断するのに十分な根拠がない限り、市場は効率的であり、平均を上回るパフォーマンスを上げることができないと推定すべきなのだ。(p.36)

掘り出し物となる可能性を秘めた資産には、もともと客観的に見て何らかの欠点がある。(p.180)

二次的思考をする者は、すばらしいパフォーマンスを達成するには、情報面と分析面のどちらか、あるいは両方で強みを持つ必要があるとわかっている。(p.32)

 

超過リターン(平均を上回るリターン)の源泉について書かれた文章で印象に残った箇所を抜粋。

この三つをまとめると、情報力や分析力を活用することで、資産の欠陥を反証して市場の非効率性を実証することが、αの源泉となるという感じだとわたしは解釈してます。

引用を順番に見ていきます。

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1.市場の効率性

まず一番上の市場の効率性について。
市場の効率性は反証されない限りは担保され続けるという主張です。

これは法律用語の「推定無罪」から来ている考え方ですね。
法律では、「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という原則があります。
罪が立証されるまで無罪だということで、言い換えると、「疑わしきは罰せず」的な感じです。

この考えは投資でも当てはまって、推定効率が成り立つというのが筆者。
「何人も非効率的と立証・宣告されるまでは効率的と推定される」ということです。
「ちょっと非効率っぽいなーと感じるだけじゃだめなんやで!」、みたいな感じだと捉えました。


2.非効率の発生理由

二つ目の引用は、非効率が存在する原因のひとつとして挙げられています。

推定効率の原則があるので、非効率に過小評価されている資産は、一見するともともと欠陥がある(ようにみえる)ことが理由で存在しているという意見。
非効率な評価の資産は、表面上は価値が欠損していて本質価値と株価の評価は同等にみえているはずだという感じです。

この資産の価値の欠損を反証することがリターンの源泉となります。


少し話は逸れますが、この引用のケースでない場合、つまり一見して資産が非効率に見えてしまう場合、そもそもの自分の情報力や分析力が平均から劣っていることを示唆するということもこの文章は含意しているようにわたしは思いました。
普通の人が知っているようなリスクを自分が認識できていないからこそ、非効率だと判断してしまうケースが多いのかなと。


3.二次的思考 -反証の源泉-

最後の引用は、二次的思考について書かれています。
二次的思考とは、簡単に言うと、深くモノをとらえて普通とは違う考え方をするということです。
この二次的思考を支えるのが情報力や分析力であるというニュアンスです。

情報力と分析力を生かした二次的思考こそが、先の引用での反証をおこなうのに必要なものになるともわたしは捉えました。

自分しか知らないような情報あるいは、自分しか到達しえない分析結果によって、価値の欠損を反証して非効率性を実証しなければならないということです。


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長くなってしまいましたがこんな感じです。

再度まとめると、平均を上回るリターンが生じる過程は、下記の流れで説明できます。

1.市場は反証されるまで効率的→2.非効率な資産も一見すると欠損があって効率的に見える→3.情報力や分析力を用いてその欠損を反証し非効率を実証する

個人的には特に1の考え方にすごい共感しましたね…

漠然とですが、わたしも、企業を見るときは、あらゆる情報を今の株価を肯定する要因として一旦捉えるべきだと思っていました。
非効率で価値と株価にギャップがあるという前提を置くのではなく、効率的でギャップはないと仮定して分析していくという考えです。

調べていく中で、効率的だという仮定がどうしても成り立たなくなってしまったときに限って、非効率が見いだされるっていう感じです

これは今後強く意識していきたいです。

スポーツとかで、相手は弱いと思ってふんぞりかえってたらやられるのと同じですね。
投資でも原則相手は強くて市場は効率的と思っていたほうがケガがないし、正しい心構えだと思います。

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リスクとリターン

人々はリスクに関して、リターンの場合と同じぐらい過ちを犯す。(p.105)

獲得するリターンに相応する水準よりも低いリスクをとるものこそ、優れた投資家(p.107)

我々が投資先を探すのではない。向こうが我々を見つけるのだ。(p.189)

 

すみません、予想以上にさっきの項を書きすぎたのでここは引用を載せるだけにとどめます←

ちょっとコメントしたいのが最後の引用。

これ最初読んだときは正直まったくピンと来なかったんですよね。
「投資先が我々を見つける?はあ?」みたいな感じでした(笑)

改めて読むと、投資先の時流と自分の能力がフィットして波に乗せてもらえたときに限って、リターンが生まれるっていうことなんじゃないかなーと思いました。

投資先は、自らが奮闘して能動的に見つけ出すものではないんだな、と。
マクロ環境の大きな流れや個別株の動向に受身的に「身を委ねる」ことが重要という意味だと感じました。
投資家にできるのは、その流れに乗せてもらうための権利(情報力や分析力)を用意して待っておくことなんだろうなと。

たぶんこの文章は読む人によって解釈が変わってくる文ですが、わたしはこんな感じで解釈しました。

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長くなってしまいましたが、今日はこれで!
この本はほかにもいろいろコメントしたいことがあるのですが割愛します…

またなにか書くときに引用とかしていきたいです。

ではではー(^^)/