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ちゃーりーとちょこっとレーティング工場

20代サラリーマンのまったり株式投資記録です

読書記録#11:『ゼミナール企業価値評価』

読書記録(書評)


こんにちは!
読書記録目次」より、十一冊目の感想ですー

今日はこちら!

『ゼミナール企業価値評価』,伊藤邦雄,2007,日本経済新聞出版社

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参考書的な本なので要約はなしで。

 


 

目次・概要

 


目次

第1部 分析編

 -財務諸表から読む企業活動 / 戦略的ファンダメンタル分析
 -経営戦略分析 / 会計戦略分析 / [ケース・スタディー]印刷業界のファンダメンタル分析

第2部 評価編

 -企業価値とバリュエーション / 会計・財務数値と市場評価
 -資本コストとリスク評価 / [ケース・スタディー]キャノンの企業価値評価
 -EVAバリュエーション / 企業価値最大化のためのM&A戦略
 -無形資産の価値評価と戦略的活用

第3部 創造編

 -TOBによる激震と翻弄 / 新たな経営モデルへの挑戦 / 真の企業価値創造に向けて



概要・書評

企業価値評価についてまとめられた本。
「ゼミナール」シリーズなので学生向けに書かれています。
なので、書き方自体はやさしめです。が、決してレベルが低いという感じはしませんでした。

内容としては、定性分析、定量分析に必要な知識が両方とももれなく盛り込まれている印象です。
株価指標やDCFとかの理論株価算出の方法をはじめ、経営学会計学、心理学、経済学など様々な観点から企業価値評価が取り扱われています。

投資関連の学問的な知識は、この本のことをベースにすれば事足りる気がわたしはします。
範囲が広いだけに説明不足なところはあるので、そこは別個で理解を深めないといけませんけど。
近くに置いて辞書的に使いたい本です。

 



参考になった点


 

理論株価と現在株価

エクスペクテーョン投資では、株価をリバース・エンジニアリングすることで株価の構成要素である市場の期待を求め、そこから理論株価を算出していく。(p.299)


本質価値と今の株価の差異をどう見つけ出すかについて、エクスペクテーション投資なるものが紹介されていました。

この方法は、DCF法を現在の株価に対して用いて期待されている収益をまず最初に出してから、理論株価を導くというもの。
今の株価に期待されている収益を修正していくことで、理論株価を算出するわけです。

結論から言いますと、エクスペクテーション投資を使うと、より強い根拠を持った投資ができるとわたしは考えています。

というのも、この方法では「みんなの見立て」を常に意識できるので、それをなるべく客観的に反証することに心血をそそげると思うからです。

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エクスペクテーション投資とふつうのファンダメンタル投資との違うところは、ベンチマークがあるか否かというところだと思います。

一般的にマルチプル法やDCF法を使って理論株価を出すとき、将来の収益は今の株価とは関係なしに計算されます。

とりわけDCF法では、過去の財務諸表から数字の構成比率を出して、それを何段階かに分けた売上成長率(直近5年は成長率10%、6~10年は5%、以降2%みたいな)をもって将来に展開して、財務数字を弾き出すという方法がよく用いられます。

なので、理論株価は「ポンッ」と最後に出てくるので、今の株価とどの要素の見立てが違っているのか意識するのが難しいです。


一方、エクスペクテーション投資では、まず先に今の株価から将来の期待収益を割り出します。

その期待された数字がスタート地点になるので、なにかを反証しない限り、そこから身動きをとることはできません

「この成長率の見立ては変」とか「利益率こんな下がらんでしょ」とか、株価に織り込まれた期待をコツコツと反証して理論株価を導いていくことになります。

エクスペクテーション投資には、今の株価というベンチマークがあるということですね。

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で、先ほども言いましたが、エクスペクテーション投資では、反証を常に心がけられるので、根拠を持った判断をしやすいとわたしは思うわけです。

今の株価という「みんなの見立て」のどこが正しくてどこが間違っているのかを考えることになるからです。
自分の見立てとみんなの見立ての差異はどこにあって、なぜそれはあるのかを意識できます。

自分の出した理論株価は今の株価という地面に足がついたものになるから、根拠がはっきりするという感じです。

また、根拠が明確なだけに、株価のランダム性に惑わされにくくなるし、一方で自分が間違っていれば否応なく考えを棄却できるという二つのメリットが生まれるとも思っています。


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いままで漠然と今の株価に込められた期待は意識はしていましたが、スタート地点をそこにするという考えはわたしは持っていませんでしたねー…
これから身に着けていきたいです。

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無形資産について

無形資産が「①人的資源」「②構造的資源」「③関係性資源」の3つから構成される(p.512)


無形資産について…は割愛いたします…

引用はわたしが一番しっくりきた無形資産の定義です。

人的資源は、従業員の知識や技能、経験とかでその社員がいなくなれば消えてしまう資源です。
構造的資源は、組織のシステムや企業文化などで、社員が消えても残る資源。
関係性資源は売り手や買い手、委託先とかとのつながりの資源ですね。

ちなみに、価値のはかり方としては、取得にかかったコストをベースにする方法、市場での取引価格を基準にする方法、将来生み出されるキャッシュから割り引いて出す方法などいろいろあります。

個人的には三つ目の、キャッシュ割引法が一番気になってます。

無形資産については、あまり知識がないのでこれから勉強していきます(・o・)ゞ


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ではでは今日はこれで~(^^)/