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ちゃーりーとちょこっとレーティング工場

20代サラリーマンのまったり株式投資記録です

読書記録#13:『戦略"脳"を鍛える』

読書記録(書評)


こんばんは!

読書記録目次」より十三冊目の感想文ですー
きょうはこちらー

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目次

 

第1章 インサイトが戦略に命を吹き込む

 -「ユニークさ」が勝てる戦略のカギ
 -戦略論プラスアルファを生み出す技=インサイト

第2章 思考の「スピード」を上げる

 -論理的思考の積み上げは時間がかかる
 -スピードは「(パターン認識+グラフ発想)×シャドウボクシング」
 -戦略論のエッセンスでパターン認識する
 -グラフ発想でスピードシミュレーションする
 -シャドウボクシングを行う

第3章 三種類のレンズで発想力を身につける

 -三種類のレンズで事象を見る
 -視野を広げる“拡散”レンズ
 -狭く深く見る"フォーカス"レンズ
 -思考をジャンプさせる"ヒネリ"レンズ

第4章 インサイトを生み出す「頭の使い方」を体験する

 -インサイトを構成する要素
 -インサイトを生み出す「頭の使い方」

第5章 チーム力でインサイトを生み出す

 -異質の人材を組み合わせる
 -クリエイティビティを刺激する「雰囲気」と「ルール」




要約

 

「勝てる戦略」を練ることができるようになるためには、学術的な知識に加えて、相応の頭の使い方を身に着けなければならない。

経営戦略においても、将棋や囲碁と同様、定石は重要だ。
経営戦略で定石にあたるのは、過去の成功パターンを類型化した戦略論である。
その意味で戦略論の学問的な知識は欠かせない。

しかし、定石だけでは、自らを差別化して他社から優位に立つことはできない。
戦略を洗練させるためには、なによりも、ユニークな視座、つまり「インサイト」を持つ必要がある。

インサイト」は、「スピード」と「レンズ」の二つの要素から成る。

「スピード」とは、仮説と検証を高速で繰り返して思考することを指す。

肝要なのは、仮説は右脳主導、検証は左脳主導で行うことである。

仮説を立てる際、理詰めで一手一手を考えていたのではいくら時間があっても足りない。
右脳で戦略のパターンやグラフを直感的に思い浮かべ、組合わせることで、イメージの良い手を矢継ぎ早に考え出すことが大切だ。

ただし 、右脳主導の思考は厳密さに欠ける。
そこで、左脳による検証が必要になる。
理詰めで仮説の論理をチェックし、脇が甘いところを明らかにしなければならない。

「レンズ」は、意識的にふつうとは違うモノの見方をすることを意味する。

「レンズ」には、「拡散レンズ」、「フォーカスレンズ」、「ヒネリレンズ」の三つがある。

「拡散レンズ」は、自社の事業を鳥の目的に広く捉えることを指す。
今まで無視していた市場やバリューチェーンに目を向けて、活動領域を広げるということである。

対照的に、「フォーカスレンズ」は自社の事業を虫の目的にミクロに見ることだ。
たとえば、ユーザーの行動を具体的に観察することで、眠っていたニーズを掘り起こすことができる。

「ヒネリレンズ」は思考を飛躍させてモノを見ることを意味する。
人と全く違うことをする「逆バリ」や、他の事象の論理を持ち込む「アナロジー」などがこれにあたる。

つまり、「インサイト」においては、パターンやグラフを使った直感的な思考と、理詰めによる積み上げ的な思考、レンズを使ったスパイス的な思考の三つが組み合わさることで、独創性のある戦略が生みだされるのである。

しかしながら、「インサイト」は座学で終わらない。
能力向上のためには、パターンやグラフ、レンズの個別のビジネスケースのストックを増やし、自分自身で戦略について考え抜く体験を重ねることが重要だ。


 

思ったこと・書評

 

図とかグラフを描いて考えるのが早くていい、というのは改めて勉強になりました。

たしかに知識としては「そんなの最初から知ってたわいな」って感じではあります。
が、これを意識的にやるようになってから少し考え方が良くなったんじゃないかなーと、勝手に思ってます。

何かにつけて頭に情報を入れるとき、イメージとして溜めておくと、結びつきが強くなる感じがします。
アウトプットするときも引き出すのが早くなったかなーという感じです。
あくまで「感じ」です(^_^;)

わたしはまだまだ頭にストックしているサンプルが少なすぎるので、これから精進ですね。

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ただ、一つ気になったのが、筆者が言っている「インサイト」は要するに「アナロジー」の一言で片づけらるのでは、ということでした。

筆者は、パターンとかグラフ、レンズを身に着ける必要があると言います。
パターンやグラフ、レンズっていうのは主に個別のケースのことを指しています。
個々の事象をたくさんストックすることで、「インサイト」の素地が身についていくという感じの主張です。

でもそれって単なるアナロジーのことな気がするんですよね。
個別の事象から使えそうなものを組み合わせて適用する、って。

別にインサイトがアナロジーと同じでも、一見すると問題はないです。
が、筆者は「ヒネリレンズ」の構成要素の一つとして「アナロジー」を挙げてしまっているんですよね。
だから、インサイト→レンズ→ヒネリレンズ→アナロジーというヒエラルキーになってしまっています。
それが間違えなんじゃないかなーと。

筆者がそこで言っていた「アナロジー」は特別意味が狭いわけでもなく、普通に使うのと同じぐらい広義な感じがしました。
なので、筆者の書き方には、各論で出てきた「アナロジー」が、総論的な全体の考えの「インサイト」を包含してしまっているという違和感があったと言いますか。
平たく言うと、意味の広い「アナロジー」が論理木の下のほうに来てしまっていて、レベル感があっていないかな、と…

もっと言うと「レンズ」のところの分類はモレもダブりも多くあって、少し「?」な印象…(←筆者がBCGなのでコンサルっぽくツッコんでみました笑)

なんか細かくてどうでもいいツッコミですよね…(;_:)
詳細は割愛しますが、興味ある方は読んでいただけましたら幸いですー

 

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この本は戦略論の理念と現実をつなぐ一冊にはなるのではという感じはしております。
最後のツッコミも単にわたしの読み方の下手さと知識の少なさからきているのかもしれません…

知識のストックをためてあとは経験!、というところをわたしはとりあえず目指したいですねー

ではでは(^^)/