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ちゃーりーとちょこっとレーティング工場

20代サラリーマンのまったり株式投資記録です

読書記録#18:『財務諸表分析』

読書記録(書評)


こんばんは!

今日は「読書記録目次」より十八冊目の感想文ですー
今日はこちら。

『財務諸表分析』,桜井久勝,2010,中央経済社

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目次・概要

 

 

目次

第1部 財務諸表の見方

 -財務諸表の役割と仕組み / 財務諸表の入手方法
 -貸借対照表の見方 / 会計方針の注記

第2部 財務諸表分析の基礎

 -分析の視点と方法 / 収益性の分析
 -生産性の分析 / 安全性の分析
 -不確実性によるリスクの分析 / 成長性の分析

第3部 証券投資への応用

 -投資意思決定有用性 / 株式価値評価モデル
 -債券の格付けと倒産予測への利用



概要・書評

投資での財務諸表の読み方についてまとめられた本。
説明が詳しめなので、指標の意味を深く理解するのに役立ちます。

一部では財務諸表の成り立ちが説明されています。
財務三表それぞれの意味や相互のつながり、主要な勘定科目の意味などの基礎事項が扱われています。
有報記載の会計方針注記の見方も紹介されていて参考になりました。

二部では指標の説明がされています。
ROEROAについて特に詳しめだった印象。
労働生産性などの付加価値分析について述べられているのも良かったです。

最後の三部では財務指標と株式市場の関係や、企業価値評価の方法について書かれています。

全体的に、もしかしたら簿記の知識がないと読みづらいかもしれません。

あと文章の書き方も比較的にわかりにくい気がします。
が、この本の内容を身に着ければ、財務諸表の見方で大きな間違えはしないようにできるのではと思っています。


 



参考になった点

 

経済学的利益

純資産の割引現在価値を期首と期末で比較すれば、その増殖分を利益として把握することができる。(p.56)


今回初めて知った「経済学的利益」という概念について紹介。
引用の通り、期首と期末において資産が生み出すキャッシュの現在価値を計算し、その差額を出せば利益を把握できるという考え。


要するに、包括利益を推し進めたものが「経済学的利益」だとわたしは解釈しました。

包括利益は期首と期末の資産高の差分で利益を求めるという感じの考えです。

ふつうのBSでの計算とは異なり、包括利益を出すときは資産を時価で評価替えします。
土地や有価証券などを取得価額で捉えずに時価で評価し直すわけです。
なので、包括利益には、PLの純利益に土地の含み益とかが追加でのっかてくるイメージです。

包括利益で時価を用いるのは、企業のキャッシュ創出力をより正確にとらえるためだと思っています。
いくら利益が出ていても、資産がものすごい含み損で何年分もの利益を食いつぶしてしまうなら、その「利益」は何の意味もないので。
時価で見ることで、現時点での資産の収益力を利益として別途加味しているわけです。


「経済学的利益」は、包括利益がおこなう「資産の評価替」というのをより厳密にやろうとします。

時価で収益力を図るというところから一歩(というより何十歩も?)進んで、各資産が将来生み出すキャッシュを想定し、その現在価値から資産の価値を求ようとするわけです。
DCF法をBSの各資産に対して用い、将来のキャッシュの現在価値の総和を出すという感じですね。
それによって時価よりも正確に資産の価値を図ろうとするわけです。

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で、この概念のすごいところは、複式簿記が要らなくなるという点だと筆者は(たぶん)言ってました。
というのも、貸借も損益もこの経済学的利益の一本に凝縮できるからです。

現行のBSでは、基本的に資産(金融資産のぞく)は取得金額で評価するので、資産は一時点で静止したストックの量しか表しません。
でも、「経済学的利益」は、資産評価にフローの概念を持ち込みます。
将来生み出されるキャッシュの量を考え、その現在価値から資産の価値を求めようとするのです。
だから、「資産」というストックの増減を見るだけで会社の収益力がわかるので、そこから「利益」というフローを正確に導き出すことができるようになります。

つまり、「経済学的利益」は資産(ストック)を収益(フロー)と結びつけて考えているから、BSとPLを分ける必要がないっていうような意味合いかなーと思います。

すみません、この部分は説明がさらっとしていて難しかったので、わたし自身理解しきれてません←
人に説明できるぐらい分かっていませんので、また今度ちゃんとまとめたいです……


ちなみに、この「経済学的利益」は実際には使うことができないとも書かれていました。

まあそうですよね…
割引率の設定とかキャッシュの予測とか正確にやるなんて無茶ですし。
あくまで概念としてこういうのがあるよーっていう感じですね。



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とりあえず今日はこれにて…!

経済学的利益の件は勉強します…
詳しい方いらっしゃいましたら、コメントいただけると非常にうれしいです(;_:)

というか、わたしは会社で数字の仕事しているのにそこまで会計に詳しくないので、これから頑張ります…!


ではではー(^^)/