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ちゃーりーとちょこっとレーティング工場

20代サラリーマンのまったり株式投資記録です

読書記録#23:『MBAマーケティング』

読書記録(書評)


こんばんは!

今日は「読書記録目次」より二十三冊目の感想文ですー
けふはこちら!

MBAマーケティング』,グロービス・マネジメント・インスティテュート,2005,ダイヤモンド社

 

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目次・概要

 

 

目次

第1部 基礎編

 -マーケティングの意義とプロセス / 市場機会の発見
 -セグメンテーション、ターゲティング / ポジショニング
 -製品戦略 / 価格戦略 / 流通戦略 / コミュニケーション戦略

第2部 応用編

 -ブランド戦略 / マーケティング・リサーチ
 -競争戦略 / カスタマー・リレーションシップ・マネジメント
 -ビジネス・マーケティング(生産財マーケティング)

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概要・書評

 

 マーケティングの参考書的な本です。

 話のスタートがマーケティングの意義やマーケティングにおける各部門の働きといった前提的な部分からなので、とても話に入っていきやすいです。そのあとで、各種フレームワーク(3CやSWOT分析、STP、4Pなど)が紹介されています。後半では、ブランドや市場地位などの話がされています。

 マーケティングについてはコトラーマーケティングマネジメント(基本編)を学生の時に読んだんですが、正直この本の内容で十分な気がしました。コトラー高いですし。ただ、この本は事例(ケーススタディ)が少ない点だけは難点かもしれません。あと、良くも悪くも教科書なので、読んだだけではピンとこないところも結構多そうでした。

 



参考になった点

 

強み・機会とは

自社にとっての市場機会は、発見した事実の中に「ある」ものではなく、その事実を企業がどうとらえるかによって「創り出される」ものなのである。(p.39)


 企業にとっての強みとか機会は、得た情報のなかに客観的にあるのではなくて、主観的に見つけだすものであるという文章。文脈的には、企業の強みや弱み、市場の機会や脅威は裏表であるため、視点を変えれば解釈も変わるという感じです。

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 わたしはこれを読んで、強みとか機会は二面性を持っていて、それらの相互作用の結果で実際の「強みや機会」が決まってくるのかなーと考えました。

 二面性というのは、一つは、この引用にあるように強みや機会は企業が主観的に見出すものであるという面、もう一つは、強みや機会は環境や内部要因から客観的に規定されるものであるという面です。

 引用の通り、強みや機会は主観で見つけ出すという側面があるのは否めません。しかし一方で、環境やリソースなどの現状をまったく考慮せずに強みや機会を語ることはおそらくできないでしょう。そんなわけで、わたしは、「強みや機会」というのは、企業がそれをどう捉えるかという主観的な側面と、環境や内部要因によってどう規定されるのかという客観的(構造的)な側面の二つが影響し合って決まるのではと思いました。なんかギデンズの再帰性みたいですね笑
 

 たとえば、わたしがある企業について、構造的な強みや機会をネガティブに捉えていたとして、かつそれが正しかったとします。でも、会社が中計とかで「当社の○○というコアコンピタンスを生かして市場の××という機会を捕えます!」と主観的にはポジティブに考えて、実際にそれに沿って行動をとっていったとします。すると、その行動の影響を受けて、構造的な強みや機会がポジティブなものに徐々に変わっていくことがあります。構造的な強みや機会が肯定的になると、それが今度は企業の主観にポジティブな影響を与えるので、正のサイクルが回り出すこともありえます。

 逆に次は、企業が主観では悲観的に強みや機会を捉えていたとします。ところが実際には構造的に強みや機会があった場合、認識せずとも企業はその恩恵を受けることになります。恩恵を受けることで、少しずつ企業の主観も肯定的なものになります。そうなると、その主観が構造的な強みや機会にも再帰的に好影響をもたらして、これまた良い循環が回り始めたりします。

 とはいえ、当然この二つのケースとは逆に、負のサイクルが回りだす可能性もあります。客観はネガティブ・主観はポジティブでも客観が勝って結果ネガティブになる場合、主観はネガティブ・客観はポジティブでも主観が勝ってネガティブになる場合です。

 こんなようなことから、「強みや機会に対する会社の主観が、構造的な強みや機会にどれだけ影響を与えているか」、「構造的な強みや機会が、主観的な強みや機会をどう規定しているか」を相互に見る必要があると考えたわけです。いずれかの視点が欠けても片落ちの認識になってしまう気がします。主観と客観(構造)が良いサイクルで回りだすような状態かどうかを考えていくのが重要かなーと感じました。


 うーん、簡単なことを小難しく書いてしまった感があります(;_:) 要するに、構造も主観も一方だけでは不十分で、お互い影響するから両方みましょうねーという感じですね笑 いずれにせよ、相当意識していないと分析にこの視点を取り入れるのは難しいだろうなーと感じました。わたし自身は構造のほうを重視しすぎな気がしてます……

 「企業が認識する強みや機会」と「客観的に確かにある強みや機会」。この二つがどのように絡み合って、結果としてどんな「強みや機会」がアウトプットとして出てくるのか
 これからそういう視点も持てるようにしていきたいです。

 

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その他

すべての企業にとっての機会ではなく、自社が競合他社に真似できない強みを発揮できるマーケティング活動の舞台を探さなくてはならない。(p.20)

モノ(有形)とサービス(無形)といった分類は概念的なものであって、現実のビジネスは多かれ少なかれ両方の要素を伴せ持っている。顧客がより有形の部分を重視するか、あるいは無形の部分を重視するかというだけの違いである。(p.140)


 その他気になったところ。

 特に上の引用がこれも企業分析で大切だなーと。
 わたしは会社見るとき、強みがどうというよりも、市場の機会のほうを重視している気がします。どちらかというと市場の広がりとか排他性を見ている感じなので。だから、強みと機会のつながりというのはこれから気を付けて見ていきたいですφ(..)

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今日はこれで!
ではではー(^^ゞ