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ちゃーりーとちょこっとレーティング工場

20代サラリーマンのまったり株式投資記録です

投資始めに読みたい六冊

未分類


こんにちは。
最近まともな記事を書いていなかったのでたまにはちゃんとしたものを…

突然ですが、投資を初めて日が浅い人に役立ちそうな本を紹介したいと思います。

わたし自身投資の勉強を始めて一年ちょっとの初心者なので、今こういった記事を書いておくのはそれなりに意味があるのではと思いまして。

ちなみにファンダメンタル系の本に限定しています。
前半三つはファンダメンタル投資全般について書かれた本です。後半ではファイナンス、会計、経営分野からそれぞれ一冊ずつ紹介します。

(以下amazonのリンクを貼りますがアフィリエイトはやっていませんので私には関係ないです( ;∀;))

 

 

1.『投資で一番大切な20の教え』


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筆者のファンド、オークツリーの投資哲学がまとめられた本です。色々なところで紹介されている良書です。バフェットがバークシャーハサウェイの株主総会で配布したことでも有名です。

本書の内容を強引に一言でまとめると「堅固な投資方針のもとリスクをコントロールしたうえで、他の投資家と違う見立てをして市場の非効率からリターンを得ましょう」といった感じです。他の投資家と違う見立てをとること、リターンをリスクとの関係性から捉えること、大局観を失わないことの重要性を説いています。

メンタル(心構え)の本として本書は素晴らしいと良く言われていて、実際心構えとして本書の内容を意識していれば変な損はしなくなるように感じます。

ですが、個人的にこの本が良いと思うのは、アカデミックな話がとても平易かつ実践的な形で書かれていた点にあります。

特に、リスクとリターンの関係性の章とか効率的市場仮説の捉え方を扱った章が印象に残りました。これらの話は「理論理論」しているので拒絶感を持つ投資家も結構多いわけですが、そういう人にも納得しやすそうな形で書かれていて良いなと。同時に、当然ながら理論が現実にそのまま当てはまるわけもないので、そのあたりにも配慮した柔軟な表現がされています。

メンタル面でも実践面でも有用な本でした。




2.『ウォール街のランダム・ウォーカー』


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あまりに有名なので詳細は割愛します←

市場の歴史、理論と実践の歴史がまとめられています。「株式市場ってどんなものなの?」というのを知るうえでとても役に立つ本です。

インデックス投資の聖書と評されることが多い本書ですが、ファンダメンタル投資をする人にとっても勉強になります。




3.『新・企業価値評価』


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「伊藤レポート」でも有名な伊藤邦雄先生が書いた本。
タイトルからもわかるように、本書のテーマは「企業価値をいかに捉えるか」です。もともとは「ゼミナール」シリーズの本だったので、大学で使われるような教科書的な本です。が、そんなに小難しい書き方や押し付け的な書き方がされていないのがこの本の良いところ。

序盤では「企業価値とはなんぞや」、「投資とはなんぞや」といった話がされます。続いて、財務諸表の読み方、経営戦略の分析枠組み、ファイナンスの諸々の概念などが一通り述べられている格好です。ファイナンスの説明では、マルチプルやDCFはもちろんEVAも扱われていますし、市場の効率性や行動経済学のトピックも出てきます。

投資で出てくる基本的な概念はとりあえずこの本だけでも押さえられるんじゃないかなと思っています。
包括的なだけに説明が簡易的なところはありますが、良くまとまっていて、読んでいても面白いです。




4.『新・証券投資論』


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証券アナリスト試験のテキストでもある本書。ⅠとⅡの二冊に分かれています。

Ⅰでは、現在価値や複利、割引率、富と効用、リスク-リターンの関係など、証券分析に入るために必要になる前提知識が解説されています。また、ポートフォリオ理論、CAPM、APTなどにも丁寧に触れられています。
Ⅱでは、債権、株式、デリバティブの分析枠組みが紹介されています。株式の章では、財務分析や戦略分析、評価モデル(マルチプルや配当割引モデル)などが出てきます。

「ザ・理論」という本なので投資への即効性は低いかもしれません。ですが、この知識がないとバリュエーション系の本を読んでも理解を深めにくい気がします。バリュエーションにそこまで興味がない方でも、ここで出てくる理論は教養として知っておいて損はないと思います。




5.『財務諸表分析』


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神戸大学の桜井先生の本です。表題通り、財務諸表の読み方が書かれています。

財務三表のそれぞれの意味や関係性、主要な勘定科目の意味などから、ROAROEを中心とした各財務比率の見方、付加価値分析や損益分岐点分析まで、幅広く紹介されています。有報の注記の読み方とかも書かれているのが〇です。「UFO?なにそれおいしいの?」といった私のような人間でも、この説明を見れば「あ、ここら辺見ればいいのか」みたいな見当がざっくりつくようになります。

後半では、財務諸表の分析を投資でどう役立てるか的なことが書かれています。ROEと株価の関係や、投資リスクと財務比率の関係などなど。財務レバレッジだけでなく営業レバレッジ(損益分岐点)も投資リスク(ベータ)に関わるよーといったところが読んだ当初印象に残りました。

簿記が少しわからないと読みにくいかもしれませんが、財務分析の入門書ではこれがダントツでおすすめです。




6.『戦略経営論』


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スタンフォード大学の講義の内容をもとに作られた本。経営系の本はどれにするか結構悩みましたが、個人的にはこれが一番わかりやすくまとまっている気がしました。バーニーのテキストとかも良いのですが若干アカデミックに寄りすぎな感じがしたので。

この本は、帯にある「戦略的思考による実践テキストーアカデミックにして実践的、最新にして古典ー」のように、アカデミックな内容を実践で活用しやすいものにまとめなおしたものです。

要旨としては、「有効な戦略を策定・実行するためには、"なぜその戦略はうまくいくのか"という問いに答えうるロジックが必要だ。そのロジックを軸に外部要因と内部要因の二つをフィットさせて、コストフロンティアを実現することが重要である」みたいな感じです。
戦略論のフレームワークは大きく二つ、人材や組織構造、価値連鎖といった内部要因を分析するフレームワークと、競合他社や顧客、仕入先等の外部要因を分析するフレームワークとに分かれます。本書ではそれらの枠組みを統合した形で提示しています。

導入部は「戦略とは?ミッションやビジョンと違うの?」といった話なので、読み始めやすい構成です。ミッションやビジョンとは違って、戦略では「ロジック」が重要だと筆者は言います。「差別化でもコスト優位でも集中でもなんでもいいけど、じゃあなんでそれがうまくいくと思ってるの?」と問うことが必要だと強調していました。
そのあとで、リソースや価値連鎖などの内部要因の分析手法、既存企業や買い手、売り手との関係性などの外部要因の分析手法といった話が出てきます。筆者は内部要因と外部要因の相互関係を重視していて、両方ともフェア(若干内部要因より?)に紹介しているのが非常に良かったです。

あと、付加価値についての章も勉強になります。一般的には、顧客にとっての価値=付加価値と思われがちです。ですが、顧客がなんとしても欲しいと思うものを提供できることが必ずしも競争優位につながるわけではありません。自社の川上にいる売り手に価値を持っていかれないようにしないと、自社が優位に立つことはないのです。

ちょっと長くなりましたが、各種のフレームワークが統合されている良い本です。



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以上、六冊紹介させていただきました。


もしかしたら最初の二冊以外はなじみの薄い本だったかもしれません。
バフェットやグレアム等の大投資家の本が出てくることを期待されていた方もいることと思います。

今回わたしがそういった本を挙げなかったのには一応理由がありまして。

まず第一に、わたし自身がほとんど投資本を読んだことがないということ←

バフェットとグレアムこそ読みましたが、フィッシャーやリンチ、日本の投資家などの他の方の本は読んでいません。ぱらぱらと立ち読みぐらいはしたことあるのですが…
ですのでリストアップのしようがありませんでした()

それともう一つ。

投資本の多くは各論だとわたしは考えているからです。総論で述べている以上のことを言っていないと思っています。

もちろん、具体的な考え方や分析例はそれはそれで重要です。「なるほど!そうやって実践に落とし込むのか」といった発見はありますし。
ただ、始めたばかりの段階から具体例に触れるのはどうなのかな、と。自分なりに投資の仕方を考えていくうえでは、ボトムアップで事例を集めていくのは効率が悪い、もっと言うと間違った考えを持ちかねない気がします。人にもよると思いますが、私の場合、各論に触れるとその論にアンカーが下りてしまって考えが固まりがちなので。

全体感をぼんやり持って色々考えていくための手立てを得る、、、ということでこの六冊を薦めさせていただいた次第です。

と言いつつわたしも手広く本を読んでいるわけではないのであれなのですが(+_+)
キリがなくて心折れそうになったりもしますが、ゆるゆると頑張ってまいります。
あとブログももう少し更新していきます(というセリフを何回使ったことか…)

ではでは今日はこれで!